4. 防風林

 
強風をとめよう
私が防風林になって
1本だが林を作ろう
雪も 潮も 嵐も
せきとめられる
 
濁流は私を飲み込むだろう
でも浮いて
根があったことを伝えよう
やがて見知らぬ岸に打ちあげられ
そこで ふたたび「私」になろう
 
疲れも知らず 枝の竪琴鳴らし
野を横切る人に知らせよう
林のそばを歩くよう
木は すべての枝に葉を茂らせ
根の力を示すだろう
 
防風林は立ち続ける
背のびして 
風を遠くに見送るだろう
枝は時おり目をふいて
雪や雨をぬぐうだろう