37. 最も粗末な皿に

 

バターをぬらないパンをください
白米のご飯も 
ぜいたくすぎるでしょう
あの日 私に手を出して
「恵みを」と言った人をことわったことが
こんなに長い間 私を苦しめるなんて
 
最も粗末な皿に
数切れのパンをのせてください
私はそれを 
朝 昼 晩にいただきましょう
汚れた服を着たその人が 
私に与えた罰は
こんなにも重かったのです
 
ひがな1日 
畑に動く日の影を見て
涙を流す私は 
善良な人になったと思ってください
その人と同じ空腹を知ろうと努め
かくも弱った私に 
信仰の篤さを認めてください