28. 光は草の上で 水のなかで

 

あさい流れは  
沢にぶつかり
音を立てて流れはじめた
いくつもの渦ができた
 
夜露は乾き
にわか雨のしずくも葉から落ちた
光は草の上で 手をたたいて
新しいおどりをおどりはじめる
 
川の両側に牧場が広がり
光が流れ込んだ
沢の流れのかわるところに
光はあまりにもたくさんあったので
まだ環を描いておどっている
 
木陰(こかげ)の渦から
さそいの手を差し出す 
水のおどり子たち
牧場の光は あまりにも幸せだったので
スキップしながら水のおどりに参加する
 
もっとたたいて 
波のタンバリン
たくさんいらして 
私の友だち
みどりの友だち