7. 夜の墓地

 

墓地で  あなたは
「来世を信じるか」と聞いた
深夜であった
それぞれの墓に
明かりが   灯されていた
墓地から星が
天を
照らしているようだった
 
墓地は 遠くまで広がっていた
明かりが風に揺れていた
音楽を聞いている
錯覚におちいった
私は  「死んだあとは  
無に帰するのです」と言った
私はあなたの答を
覚えていない